2014年12月31日水曜日

2014年の総括/今年よく聴いた音楽について

残り数時間で2014年も終わり。

今年も本当に大勢の方々にサポートをいただき、このメンバーでの結成13年を楽しく迎えることが出来ました。
この形態をこんなにも長く続けられていることに感謝しつつ、来年も日常と上手く折り合いをつけて、とにかく全力で音楽を楽しみたいところ。
そして欲を言えば、少しでも新潟のライブハウス・シーンに「影響」という足跡を残せればいいと思っています。

それから個人としては、数年ぶりにDJとして幾つかのパーティーにも出演させていただきました。
素晴らしい機会ときっかけを与えてくれたNEW GENERATIONの皆さんに感謝。
先日、自宅のオンボロの機材群を一新、じっくりと練習出来る設備もようやく万全に。
来年も早々から意欲的に取り組んでいきたいと思っています。
まずは1.24、県央NULOにて開かれるパーティー”大脂”にてDJ初めです。

最後に(というか、ここからが本題)、今年よく聴いた音楽について。
2014年もとにかく大小様々なレーベルから素晴らしい音楽がぞくぞくと生み出されるもんだから、時間的にも経済的にもおいかけるのが実に大変な1年でした笑。
典型的な、悪い意味での”洋楽かぶれ”である自分ですが、この2年くらい意欲的に日本人アーティストの作品を聴いてみようという意識の高まりがあって、おかげで未開拓であった様々な音楽に触れることが出来ました。

以下に2014年リリースで特によく聴いた作品を羅列、特によく聴いた4枚にはコメントを付けておきます。

・Arca / Xen
ジャケットをはじめとしたデザインワークも合わせて、1曲目が耳に入ってきた瞬間から感じるグロテスクさ。
複雑なリズムと不快でないギリギリの和音で構築された楽曲は、もはやルーツを探ることも困難なくらいに、途方もない情報量の音楽の源から生み出されたであろうことが聴き取れます。
MVもかなりインパクトのある内容。2014年を代表する強烈な個性ではないかと。

・Todd Terje / It's Album Time!
とにかく気の利いたアルバム、ズバリそれです。
80'sディスコの雰囲気を漂わせるシンセ使い、耳に残るメロディ、聴き進むごとに表情を変え高揚感を増していくストーリー性。
過剰に肉体的でなく、過剰にグイグイと躍らせにくるでもなく、とにかくビートもメロディも装飾も全てが丁度いい、気が利いている。
ダンス・ミュージックの”アルバム”自体を、ここまで通して何度も聴いたのは久しぶりでした。
新潟で、WAXIN'で、大笑いしながら踊らされたあの夜のことも忘れられません。

・OGRE YOU ASSHOLE / ペーパークラフト
1年を通してもっともよく聴いた1枚が日本人アーティストの作品だったことに、自分の中での様々な変化を感じます。
クラウトロックやサイケを通過した、ミニマルでメロウ、徹底的に無駄を排除して築かれた音楽…とは言え、穏やかで優しい世界が紡ぎだされているというわけでは全くなく、全編を通して音と言葉にどこか不穏な空気を漂わせています。
信頼する数少ない音楽メディアの一つであるele-kingのレビューにこんな一節がありました。

たとえば、とりあえず音圧上げて4つ打ち、というふうに、「敷居を下げることがポップである」と誤解されつづけているこの国で、彼らの試みがより多くの驚きを集めることを願う。
(http://www.ele-king.net/review/album/004077/)

心の底から強く同意したい。
「日本の音楽業界」ではなく「日本の音楽」の素晴らしさを痛感させてくれた1枚です。とにかく聴いてみて欲しいところ。


他には...
・踊ってばかりの国/踊ってばかりの国

・坂本慎太郎 / ナマで踊ろう

・森は生きている / グッド・ナイト

・Aphex Twin / Syro

・Caribou / Our Love

・Chet Faker / Built On Glass

・D'Angelo and The Vanguard / BLACK MESSIAH

・FKA Twigs / LP1

・Flying Lotus / You’re Dead!

・How To Dress Well / What Is This Heart?

・Perfume Genius / Too Bright

あたりをよく聴いていました。
いつも通り我ながらミーハーなセレクトですね。
来年ももっともっと多くの音楽を聴いて、楽しんで、その刺激を自分の創作にも活かしていきたいものです。

物凄く長くなってしまいましたが笑、改めて。
2014年も本当に多くの方々にお世話になりました。
心の底から感謝しております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ではでは、よいお年を!!!

2014年12月27日土曜日

明日は長野へ

遅くなりましたが、A fulcrum vol.25は無事終了! 
大雪を乗り越えて遅くまで遊んでくれた大勢の皆さん、CLUB RIVERSTのスタッフ、胸が熱くなるライブを見せてくれた演者の皆さん一人一人を強く抱きしめて感謝を伝えたい! 
けれど国家権力に拿捕されたくないから、辞めときます。
本当にありがとうございました◎

さて、タイトルの通り明日はバンドで長野へ遠征。

意外にもメンバーそれぞれが仕事に必死なKEESHKAS soundservice。
結局今年は一度も出れずじまいかぁ・・・なんて覚悟していたため、久々に遠征に行けるのが本当に嬉しいです。

ただ長くやってるってだけで大した実績もないし、長野で集客力があるわけでもない。
この先に大きなフックアップのチャンスを提供できるわけでも(もちろん)ないし、おまけにサウンドは超暗い笑。

・・・にも関わらず、熱い思いで今回のイベントへのオファーをくれたkOTOnohaの安宅くんには、感謝してもしきれません。

見返りを求めることなく、ただ我々の音楽を欲してくれる。
そのコトの有難さ、意味の大きさを忘れてはいけません。

明日はkOTOnohaの新しい音源のリリースパーティー。
残念ながら記念すべき日を盛大にお祝いできるようなパーティー感満点の曲は存在しないのですが、長野の音楽愛好家の皆さんに楽しんでもらえるよう、精一杯演奏するつもり。

お近くにお住まいの方は是非足を運んで欲しい次第。

kOTOnoha Presents”イキヅクオト 第一夜”
2014.12.28(sun) at 長野LIVE HOUSE J
START.18:00/ADV.1500yen(入場時ドリンク代500yen必要)
※高校生&高専生1000yen

-CAST-
kOTOnoha
KEESHKAS soundservice(新潟)
The Fatal Error(東京)
asthenia(東京)
hi(岐阜)

2014年12月17日水曜日

寒い街に住む人々

突然ですが、寒いですね。

新潟に生まれ育って33年。
何よりも愛する故郷ですが、今年ばかりは「暖かい街に引っ越したい」と、手袋をはめたまま手袋を探している自分にハッと気がついて、心の底から思いました。

さてさて、お知らせが。
12月21日(日)に開催するA fulcrum vol.25より販売を開始する新しい音源=.prototype。
収録する2曲のフル試聴をsoundcloudにて公開しています。

「自分達が余分と感じる装飾を徹底的に削ぎ落とし、その骨組みが透けて見えるようにデザインされた音楽。」

というのがKEESHKAS soundserviceの音楽に共通するテーマですが、今回もそれは変わらず。

安定の暗さ&冷たさですが笑、この季節にはぴったりではないかと思います。
是非とも聴いて欲しいところ。



そして、この音源のリリースパーティーでもあるA fulcrum vol.25。

She Her Her Hersをゲストに迎え、死角皆無の全7組。
どの瞬間を切り取っても、ひたすらに濃密な音楽ばかりが鳴り響く夜をお届けします。

2014.12.21(sun) at CLUB RIVERST

A fulcrum vol.25

open.17:00/start.17:30
adv.2,000yen/door.2,500yen
school discount.1,700yen
※大学生以下限定/要学生証提示

[guest]
She Her Her Hers

[cast]
KEESHKAS soundservice
the hills
midnight parade
The Sunny
underhead
(O.A.)THE WANTAROSS

どうか、遊びに来て欲しいです。
前売りチケット予約はkeeshkas0sndsvc@gmail.comから承ります◎