2013年12月31日火曜日

2013年の総括。

Gnashtoneとのスプリット"Resonance EP"の制作に明け暮れる中、幕を開けた2013年。
一発目のライブは、NIIGATA LOTSで行われたCHECKMATE。
加速度を増して進む新潟のライブハウス・シーンの世代交代に、頼もしかったり寂しかったり複雑な心境でした。

6月には予定通り"Resonance EP"を発売。
タワレコTさんを始め、多くの方に熱烈なサポートをいただきました。














OTALIAN MUSIC Lab.の坂本くんと、初のMV制作。
右も左も分からない&ほぼノープランで挑んだ撮影。
撮影場所として協力してくれたNAMELESSのお二人&出演してくれたレイコちゃんのおかげもあり、素敵な映像を生み出すことが出来ました。



そして「自分たちにしか作り出せない遊び場」を目指し、敬愛するDJ/VJ/soundsystemに力を借りて開催したリリースパーティー。
言葉に出来ないような、本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。

8月にはタワレコ新潟が企画する大きなお祭りに出演。
9月はMIX THE VIBE!を主催、10月にはGUMI69FESに出演。
いづれも様々なシーンで活躍するバンド達と、明らかに増しているライブハウスの熱量を共有しました。

12月。
ビート・ミュージックへの憧れをより強く表現すべく始めた新しいユニット=solidservice。
大好きなイベントの一つである"ハギシリズム"にて初ライブの機会をもらい、抜群の雰囲気の中でお披露目をすることが出来ました。

そして先日のA fulcrum vol.24。
自分が今年1年やられまくったバンド達の豊かな音楽を、大好きなライブハウスのお客さん達と一緒に体感したい。
そんなシンプルな願いを叶えてくれた大勢のお客さん達に、心から感謝しています。

…といった具合に、2013年は新しいコトへの挑戦の1年となりました。

残念ながらライブハウスに似つかわしいとは言えないサウンドかもしれませんが、そんな我々を長く応援し、サポートしてくださるお客さん達。
その多様性や懐の深さは、新潟のライブハウスが誇るべきものの一つだと思っています。

このメンバーでの活動が13年目に突入する2014年。
相変わらずマイペースではありますが、目まぐるしく新しい音楽が創り出されるダンス・フロアに呼応しながら、自分達の音楽を追求していきたいところ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします◎

2013年12月29日日曜日

2013年によく聴いた新譜

とにかく名だたるアーティストが続々と新作を発表し、同時に若きトラック・メーカーがどんどん出てきたおかげで、もう追い切れない&買っても聴ききれないほどの大豊作だった2013年。
見落としている予感満点ですが、思いつく限りで今年特によく聴いた新譜を紹介します。
とにかくたくさんあって書ききれないので、コメントは3作品のみ笑。

Boards of Canada / Tomorrow’s Harvest
待ちに待った8年ぶりのBOCの新作。
彼らからの影響を公言する、ドリーミーでサイケデリックなアーティストが爆発的に登場した近年。
その始祖はどんなサウンドを打ち出してくるのか…と期待していましたが、蓋を開けてみれば幻想的で、ダークで、不穏で、硬質なダウン・テンポ。
つまりオリジネイターの自信と確信に満ち溢れた、まさにBOCたる所以を存分に発揮した作品になっています。

"Reach for the dead"



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DJ Rashad / Double Cup
ゲットーハウス~ジューク/フットワークと呼ばれるダンス・ミュージックのジャンルを象徴するアーティスト=DJ Rashad。
匂い立つようなソウル・ミュージックのメロディと、ジューク特有の性急なハイハット、攻撃的に乱れ打つキックとベースのうねりが強烈なダンス衝動を呼び起こします。
圧倒的にソウルフルで、ファンキーで、セクシー。とにかく大きい音で、良い音で聴いて欲しい。

"Pass that Shit (feat Spinn & Taso)"



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Merchandise / Totale Nite
モリッシーを彷彿とさせるようなバリトン・ボイスに、背景を甘美に埋めるシューゲイザー・ノイズ、ニュー・ウェイヴ譲りの鋭角のビート。
強引なまでのルーツへの愛情ベース、まさにごった煮のサウンドですが、調べてみたらフロリダで結成されたアメリカ人4人組のバンドなんですね。
パンクとスケートが歴史を作ってきた西海岸からも、こんなバンドが出てくるんだから世界は広大ですね(大袈裟)。
MVを観ると、マッチョで凛々しい典型的なアメリカ白人とサウンドの違和感が凄いです笑。

"Totale Nite" 



他には遂に発売された My Bloody Valentine/mbv はもちろん繰り返し聴いたし、Special Request/Soul MusicDisclosure/Settle をヘッドホンで聴きながら、自宅で軽快な(つもりの)ステップを踏んで週末の夜に想いを馳せたり、エレグラに備えて chkchkchk/Thr!!!erMachinedrum/VAPOR CITYFactory Floor/Factory Floor を聴きこんでテンションを高めました。

それからジェームス・マーフィーがプロデューサーを務めたArcade Fireの新譜や、Toro Y MoiThe Nationalの新譜、友人から教えてもらった 森は生きているRhye も印象的でした。
で、この1ヵ月はなのるなもない/アカシャの唇Burial/Rival Dealer ばかりを聴いている・・・といったところでしょうか。

我ながら、例年通りミーハーなセレクトですね笑。
自分が聴いている音楽なんて、世界に存在する豊かな音楽のごくごく一部だと思うと、嬉しかったり寂しかったりで複雑ですね。
とにかく来年は、もっと多くの音楽に触れたいところです。

2013年12月20日金曜日

A fulcrum vol.24 出演バンド紹介(5)

【出演バンド紹介】KEESHKAS soundservice
80's NEW WAVEへの憧れと先鋭的なビート・ミュージックの要素を融合させる、新潟在住の4人組。
マシン・ビートの冷たいグルーヴとメランコリックなメロディが有機的に結合する、独自性の強いサウンドを展開している。
新潟及び東京都内での演奏活動を重ねる一方で、8otto / group_inou / 凛として時雨 / Lillies and Remainsらをゲストに招いたライヴイベント=A fulcrumを主催。毎回盛況を誇る。
現在2ndフルアルバム発売を目指し、鋭意制作中。

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Gnashtoneとのスプリット"Resonance EP"発売。
それに伴って、敬愛するDJ/VJ/soundsystemに力を借りて開催したリリースパーティー。
初のMV作成。
世代やジャンルを超え、音楽を媒介としてゆる~く文化祭的なノリで笑、楽しむことを目的としたイベント=MIX THE VIBE!
ビート・ミュージックへの憧れをより強く表現すべく始めた新しいユニット=solidservice。
…といった具合に、このメンバーでの活動が13年目に突入した我々にとって、2013年は新しいコトへの挑戦の1年となりました

残念ながらライブハウスに似つかわしいとは言えないサウンドかもしれませんが、そんな我々を長く応援し、サポートしてくださるお客さん達。
その多様性や懐の深さは、新潟のライブハウスが誇るべきものの一つだと思っています。感謝!

平均年齢32歳のいい大人ですが笑、続ける限り成長は止まらないと信じています。
この1年の経験で得たものを、ステージ上で披露したいところ。

"permanent ditch"

A fulcrum vol.24 出演バンド紹介(4)

【出演バンド紹介】WITHERCRACK - http://withercrack.jimdo.com/
2009年結成。
90年代以降のUS/UK/JPの様々な音楽から影響を受け、血肉とするロックバンド。
多分にエモーションを含んだ楽曲を、誰もが持つやり場のない気持ちを時に激しく爆発させるように、時に優しく包みこむように、表現する。
普遍的かつ消費されない音楽を、ただただ誠実に鳴らしていく。

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インディ・ギターロックの王道ともいえるマナーを踏襲しつつ、多様な音楽のエッセンスを柔軟に取り入れて活動を続けるWITHERCRACK。
生々しくて、どこか物哀しくて、それでいて妙に心地よいメロディと、耳に残るギターのアンサンブルは、誰もが秘めているであろうセンチメンタルな部分をストレートに刺激する説得力があります。

昨年のEPリリース以降に制作された楽曲群は、サウンドの骨の太い力強さがグッと増した印象。
バンドとしての変革期にある彼らの「意思」を表現するように、A fulcrum当日は勢いのあるパフォーマンスを見せてくれるはずです。

"conflict"

A fulcrum vol.24 出演バンド紹介(3)

【出演バンド紹介】Little Miss Sunshine - http://littlemisssunshine.info/
2011年11月結成。
Gt,Vo.ナツミ Ba,Vo.アイコ Dr,Cho.ワタル
脱力感を漂わせつつ、ノイジーかつ甘美なギターサウンドと、ポップな女性ツインボーカル、耳に残るシンプルな楽曲が武器。
現在ライブ会場にて1st.Album「BLUE MONDY」発売中。

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それぞれSLEEPING LUCY、mimie breadで活動していたメンバーが2011年に結成したトリオ
しっかりと血の通った温かみのあるサウンドは、胸を締め付けるようなセンチメンタリスティックな感覚、思わず笑顔になってしまうようなハッピーな感覚などなど、
様々な表情をもって聴く人の心に触れてきます。

必要最低限の音だけで構成されるライブは、そのシンプルさが秀逸な楽曲をより際立たせていて、とくに最新曲である"draw"では抑えめなバンドの伴奏で歌うアイコのメロディの素晴らしさに、あっという間に引き込まれてしまいます。

独特の脱力感と笑、ため息の出るような名曲の数々を、どうぞご期待ください!

"Lonesome George(Live)"
 

A fulcrum vol.24 出演バンド紹介(2)

【出演バンド紹介】haikarahakuti - http://goo.gl/7WzMtz
鎌田悠、鎌田俊による兄弟ユニット。
自主レーベルhaikara recordsを名乗り様々なバンド・ユニットの音源制作/ライブを行い2007年にhaikarahakutiとして活動を始める。
同時期に新潟の老舗レコード店Disc Garageと共同で主催したDJ/LIVEイベント「the bootleg」を毎月第二金曜日に開催し、定期的なライブ活動と音源制作を行う。
2012年、曽我部恵一氏主宰のROSE RECORDSより1st full albumをリリース。
音楽ジャンル、編成を目まぐるしく変化させながらGood Musicを探究し続ける。

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ジャンル、年代、国籍問わず、まさに古今東西の音楽に非常に明るい彼ら。
「素晴らしい音楽家=貪欲なリスナーである」ことを証明するように、膨大な量の音楽的経験と愛情をあくまでポップに仕立てあげ、ときにノスタルジックに、ときにアーバンに表現する才能は驚くべきものがあります。

昨年の夏頃から、そんな彼らの音楽を繰り返し聴き、ライブで体感していくうちに、「新潟のライブハウスの友人たちと、この豊かな音楽体験を共有したい」と強く思うようになりました。
今回、いよいよ念願叶ってA fulcrumにて彼らと共演出来ることが本当に嬉しいです。

しかも、今回のバンド編成は以下の通りの豪華な顔ぶれ。
Dr. : Osamu Ansai
Ba. : Adachi Hiroyuki(monoeye/night moods)
Syn/Per. : Watanabe Takuya(monoeye/night moods)
Key. : Ikarashi Kaoru (クウチュウ戦/LAGIDAGITA/etc...)
Gu. : Kamata Shun(haikarahakuti)
Vo./Per. : Kamata Yu(haikarahakuti)

掛け値なしの質の高い音楽を、ライブを、一緒に楽しみましょう!

"君が残したコカコーラ"

A fulcrum vol.24 出演バンド紹介(1)

【出演バンド紹介】the hills - http://thehills.jp/
様々な音楽を吸収し独自のポップネスを効かせた4人組・the hills。
そのバラエティーに富んだトラックは、迷ったり悲しんだりその瞬間を楽しむことに忙しい現代を生きる若者の姿そのままを映し出している。
エッジーなリズム隊と絡まるギターが誘うダンスは、今夜あなたの心を裸にする。

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昨年の快進撃の勢いはそのままに、7月にミニアルバム"ロストインザヤムヤムエクスペリエンス"をリリース。
ノスタルジックなギターサウンドと軽やかなグルーヴが印象的な快作を携え、全国ツアーを敢行すると同時に、ミナミホイールやイビングロックといった大規模なサーキット・フェスにも出演。
ツアーファイナルでは昨年に引き続きワンマンライブを大成功に終わらせるなど、今年も新潟のライブハウス・シーンにとって明るい話題を振りまいてくれたthe hills。

A fulcrumへの出演はダントツで最多の18回。
今年もさらに成長を遂げた、圧巻のパフォーマンスを見せてくれることと思います。
"裸のダンス"